いーとんの加工食品について

―きっかけ―

以前からご来店のお客様より、
「カレーを持って帰って、明日以降に食べたい。」
「カレーを遠方へ発送したい。」
「ドレッシングを販売してほしい。」等々…

多くのご要望やご意見を承っておりましたが、保存性、製造設備、製造場所等の問題があり、これらの課題を解決できず対応できておりませんでした。
当店はご要望やご意見に対応するため、殺菌法を研究しレトルトカレー等の試作を繰り返しておりました。ようやく独自の低温殺菌製造法を確立したと同時期に、今般の新型コロナ感染症が拡大し当店も多大な影響を受けました。
そこで、当店は今までの課題の解決と今後の新たな生活様式へ対応するために、当店の培ってきたノウハウを最大限に活かせるレトルトカレー・冷蔵カレー等の加工食品製造業に進出することを決意いたしました。

―こだわり―

テーマは「お店の味をそのままご自宅でも楽しんでいただきたい!」
その実現のために委託製造はせず、お店と同様にすべての作業を自らの手で行う「自店製造」にこだわりました。
小規模ながら加工に必要なすべての設備を導入し、加工食品専用の製造所を新たに設け製造しております。
40年以上に渡り専門店として培ってきたカレー作りのノウハウと、研究を重ねて確立した当店独自の低温殺菌製造法を合わせて実現した商品です。

―加工工程―

<カレー作り>

加工食品においても一切の妥協を許さず「いーとんの味」に全力でこだわります。
お店で提供している20種類以上のカレーの中から、レトルト化・冷蔵化に適したカレーを厳選し、製造所でもお店同様にひと時も目を離すことなく自らの手でお作りしております。

<計量・充填>

少人数による安心安全な製造を実現するため、計量充填装置を導入しております。
大きな具材は一つ一つ手作業で袋に詰めておりますが、カレーソースやドレッシングは装置を使い異物混入の防止、計量の精度向上、作業時間短縮による品質の維持に努めております。

<真空包装>

真空包装機により計量・充填したパウチ袋を一つ一つ丁寧に真空包装しております。
シール不良は殺菌不良の原因となるため、自らの手と目を使ってしっかりチェックしております。

<2つの殺菌法>

【1】カレーの殺菌に必要不可欠な小型のレトルト装置による殺菌法
この装置を使用し独自の低温殺菌製造法による、「いーとんの味」を実現した安心安全なレトルトカレー・冷蔵カレーを製造しております。

【2】オゾン水発生装置による殺菌法
次亜塩素と同等以上の殺菌力があるオゾン水による非加熱殺菌を実施し、風味豊かなドレッシングを製造し「いーとんの味」を実現しております。
オゾン水は薬剤を使用しないので食材への影響もなく、作業後は水と酸素に分解されます。その他、カレーの材料や調理器具等の洗浄・殺菌にも使用しております。

<冷却>

菌の増殖温度帯(10℃〜60℃)を短時間で通過し、粗熱をとることができるブラストチラーを導入し冷却しております。
カレーを小型レトルト装置によって加圧加熱殺菌した後は、熱々のパウチ袋を一気に冷やす必要があります。余熱による必要以上の加熱は味の低下を招くこと、特に冷蔵商品は細心の注意を払い温度管理を徹底しなければなりません。

<検査>

「いーとん品質」を徹底するため、独自の品質基準を設け検査を実施しております。
商品製造後、7日〜14日の検査期間を経て商品を出荷いたします。
現状の賞味期限は「いーとん品質」保持するため、以下の通りとなっております。
・レトルト商品の賞味期限:製造から240日
・冷蔵商品の賞味期限:製造から75日
賞味期限の延長については、今後も改善すべき課題として取り組み続けます。

<箱詰め>

「いーとん」らしさを表現したパッケージ。
お店の一皿と同様に、自らの手で真心を込め一箱一箱丁寧に箱詰めしております。

小さなお店が小規模な設備で製造しており、大量生産はできません。
しかし、小さなお店だからこそできることもあります。ご自宅でも真心とこだわりを持ってお作りした「いーとん」のカレーをお楽しみいただければ幸いです。

上部へ戻る